ダルマガエル引っ越し作戦 その1

10月8日体育の日、ダルマガエル引っ越し作戦の第1弾を行いました。
 
今回はプロジェクトメンバー中心の声掛けでしたが、私たち事務局を含め、54人ものボランティアが集まってくださいました!
 
岡山理科大学の学生や、遠くは姫路から駆けつけて来てくださった方もいて、本当にうれしいかぎりです。
 
イメージ 1
 
まだ田んぼがイネ刈り前なので、保全水田のイネの植わっていないところのみでカエルを捕獲しました。
近くの次期保全水田に移動させます。
 
 
保全水田の中の西側の溝では、草刈りをした甲斐もあり、たくさんのダルマガエルが捕れたようです。
 
体の大きな個体を中心にやはり溝の周りに多く集まっており、水中や水際の窪みに逃げたものを採集します。
 
イメージ 2
 
 
採集したカエルは、ビニル袋に入れます。
 
変に思えるかもしれませんが、これがカエルが傷つきにくく、持ち運びやすい方法なんです。
 
 
草刈りをした草地にも、たくさんのカエルがいました。
 
イメージ 5
 
 
朝9時くらいから2時間ほど、みんな一生懸命探してくれました。
 
各々ある程度カエルが捕れたところで、大きなコンテナに集めます。
 
イメージ 7
 
集めたカエルは、種類別に分けます。
ダルマガエルについては、さらに大きさによって3段階に分けます。
 
それらの数をカウントしてもらいました。
 
 
 
その結果・・・
 
ダルマガエルの捕獲数は、345頭になりました!
 
冬眠時期が近づき、カエルが隠れがちになっていないか? また、草刈りが十分にできてはいなかったけどちゃんと捕獲できるか?
 
不安だったので、想像していたよりも多かったです。
ほっとしました。
 
 
2006年に約730頭をこの保全水田に引っ越しさせて以来、定着し、たくさん繁殖しているのは分かっていましたが、実際どのくらい生息しているのかは、調べきれていませんでした。
 
次回のイネ刈り後の引っ越しと合わせると、正確性の高い生息数が分かりそうです(開発される機会というのも皮肉な感じがしますが)。
 
 
 
さて、集まったダルマガエルに、みんな興味深々です。
 
イメージ 6
 
 
かなり大きな個体もいました。
 
イメージ 8
 
トノサマガエルをやたら気に入っている女の子もいました。
ダルマガエルのほうがかわいくないですか?
 
イメージ 9
 
 
ちなみに、トノサマガエルは72頭でした。
 
イメージ 10
 
 
トノサマガエルは引っ越した当初はほとんどいませんでしたが、最近増えてきました。
これも溝を作ったおかげでしょう。
 
ほかに、ツチガエルが272頭、ヌマガエルが193頭、アマガエルが67頭でした。
 
 
これらを、新たな生息地に移動させます。
 
イメージ 11
 
 
新しい生息地は、北側にある近くの休耕田で、ダルマガエルの生息が広がりつつあるところです。
 
子供たちを中心に、カエルたちを放してもらいました。
 
イメージ 12
 
 
イメージ 3
 
 
傷つけないように、丁寧に・・・
 
たくさんのカエルを放したので、踏んづけてしまいそうでした。
 
 
カエルたち、新しい田んぼで、生きていけるでしょうか?
 
がんばってなー!
 
イメージ 4
 
次回、もう一度引っ越しをします。
イネ刈りをした田んぼでになるので、広い面積をすみずみまで捕獲します。
 
そして、引っ越しのあと、新しい生息地で多数のカエルたちが生息できる環境のキャパシティを確保することが、これからの最も大きな課題になります。
 
 
とりあえず、今回はたくさん捕獲でき、うまく引っ越しできたと思います。
 
協力してくれたみなさん、お疲れ様でした。
 
ありがとうございました!
 
 
また次回10月27日も、よろしくお願いします!