また少し古い話になってしまいます。
5月27日の観察です。
保全水田の溝における、カエルの産卵時期、卵・幼生期間を観察し、繁殖スケジュールを押さえたいと思っていたからです。
とくに何も見つけられずにいたのですが、この日。
いきなり幼生が見つかりました。
なんと言うことでしょう、卵も見つけられないままに、幼生の出現を許してしまうとは!
おそらく見落としていたのでしょうが、しかし、そんなに卵は見つかりにくいものだったっけ?
などど思いながらタモ網ですくうと、簡単に50個体くらいは確認できました。
たくさんいます。
ただし、小さすぎてカエルの種類までは分かりません。
果たしてダルマガエルなんでしょうか??
つづいて、卵も見つけられました。
溝の中に、2卵塊
そして、田面にも過日の大雨で水がたまっており、同じような卵塊が2つほどありました。
ダルマガエルにしては卵塊が大きいような気がして、…こちらも、種類が分かりません。
ちなみに今年の野殿の保全水田には、これまでになくトノサマガエルがよく見つかっています。
鳴き声も、成体も、田んぼに行けば1個体は観察できるような状態です。
非常に近縁な種であるため、幼生にしろ卵塊にしろ、ダルマガエルか否か即断しにくいのです。
(幼生は大きくなるとトノサマガエルと区別できますが、小さいと私には分かりません。)
(卵塊についてはさらに自信がなく、今までダルマと思っていたものもひょっとしたら違うカエル、ツチガエルやヌマガエルのものかも知れません。トノサマガエルの卵塊は何度か見たととがあり、ダルマガエルより大きな卵塊を産むのは分かっています。)
そこで、これらをプラスチックケースに移し、成長を見守ることにしました。
幼生と
溝の卵塊と
田面の卵塊
これらは果たして、ダルマガエルに成育するのでしょうか?
6月7日現在、だいぶ成育し、そろそろ答えが分かりそうな状況です。
また今度報告しますね。