田植えが終わって以来、田んぼの雑草とにらめっこしています。
ふつう、稲作をする田んぼは、冬場に何度か田起こしをし、代掻きをすることにより、草の生えていない状態にリセットされます。
そこにイネの苗を植え、かつ除草剤をまき、水をためることで、他の草が生えてくるのを防ぎ、イネだけ育つように管理されます。
ところが、野殿北の保全水田は、田植え直前の一回のみの田起こしから代掻きをしているうえ、田面に水が溜まりにくくなっています。
そのため、田植えをしたあとは、通常の水田のようなイネへのアドバンテージはほとんどありあません。
よ-いドン、で雑草との競争が始まってしまうのです。
すでにこんな状態になっています。
このままほうっておいては、イネを栽培しているのが分からないような、雑草地になってしまいます。
雑草が増えると、イネに十分な養分が行き渡らず、お米の収量は激減します。
また、害虫の温床にもなり、まわりの水田にまで迷惑がかかります。
その対策として、必要最小限の除草剤を散布します。
また、雑草が生えにくいようできるだけ水を溜めるようにします。
水が溜まりにくいのは、田面の両サイドに深い溝を掘っているためです。
水は溝に流れ込み、田面に止まることなく地下に流失しているのだろうと思われます。
カエルの生息においてはとても大切な溝ですが、イネを効率よく栽培するためには、こんな深い溝は不要となります。
ならば、溝に水が逃げないようにしよう、ということで、即席の畦を作りました。
そして、ポンプで水を入れます。
水がたまってきました。
これで一段階クリア!となるといいのですが。
雑草を抑えるにはまだまだかもしれませんが、なんとかイネが先んじて大きくなるよう、いろいろ手を尽くしていきます。
作業をしてくれた河本さん、持田さん、ありがとうございます!
そしてダルマガエルは、・・・出現した畦にさっそく馴染んでいます。
見つめ合うダルマ・・・
お互い気づいているのでしょうか?