保護田んぼで…!

昨日、今日と、夕方に強い雨が降りました。
 
夕方、自転車をこぐことが多い私には、もうやめてよ、という感じです。
 
でも雨は明日の朝方までで、日中は落ち着きそうな予報ですね。
 
明日の草刈り&ミニ観察会には大きな影響はなさそうです。
 
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明日は、田んぼの作付け面に生えてきそうな草の除去、隣の田んぼとの境の畦の草の除去、および鳥除けヒモの補修などが主な作業になりそうです。
 
いずれも、わりと軽めの作業ですみそうです。
 
 
 
さて、
 
今日は、少しですが時間を作って、大野地域の田んぼのカエルの繁殖状況を観察してみました。
 
そんなに詳しくは観察できていませんが、
 
全体的に、カエルのオタマジャクシが少ないですね。
 
夜にダルマガエルの声が聞こえた場所を中心に網を入れてみましたが、ナマズやフナの稚魚ばかりでした。
 
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これらは多かった。
 
これまで何度か触れてきたように、こうした魚が繁殖するような水田環境が広がっているということは、いまの日本の農地環境の中では、貴重な存在であると言えると思います。
 
ですが、それはそれとして。
 
カエルの幼生が見つからないのは、少し不安です。
 
例年では、田植えイベントを行う6月下旬には、立派な大きさになったオタマジャクシも普通に見られていたので。
 
 
写真のように、稚魚もまだ生まれたばかりの大きさなので、オタマジャクシも、これから増えてくるのでしょうか?
 
だといいですが。
 
 
わずかに観察できたオタマジャクシ…
写真はヌマガエルです。
 
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アマガエルの幼生も見ましたが、写真に撮ってませんでした。
 
 
ヌマガエルは、田んぼによっては、すでに足が生え陸上に上がった幼体がいました。
 
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驚くべき成長スピードですね。
 
トノサマガエルやダルマガエルはじめ、カエルが田んぼから減少している昨今、多くの田んぼで生き残り、しかも関東では分布を北に広げつつあるというヌマガエル。
 
強さの主な要因は、幼生期間の短さにあると言われます。
 
水中でしか生きられない幼生の状態を、いち早く終えて成体になるため、田んぼの中干し等の水場の変化の影響を受けにくい生態を持っています。
 
田んぼに水が入り始めて、まだ一月足らずですが…
 
他のカエルに先駆けて、上陸一番乗りです。
 
 
 
保護田んぼに戻ってみます。
 
カエルの繁殖のため、みんなで苦労して作った溝では、カエルの子が見られるのか…?
 
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網ですくって見ましたが、基本的には、カエルの繁殖はまだ僅かでした。
 
アマガエルと、ヌマガエルの幼生が少々(ヌマガエルは幼体も)。
 
旧保護田んぼのときもそうでしたが、作ってすぐの溝では、なぜか繁殖があんまりみられないんですよね。
 
 
 
と、やや気落ちしそうになっていたところで、、見つけました!!
 
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たぶん、ダルマガエルの卵塊で間違いないと思います。
 
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結構な卵数がありました。
 
余ったイネの苗を束でばらまいたものに、産み付けられていました。
 
 
今日はこの1箇所でしか見ていませんが、とりあえずは、よかった…
 
我々が作った溝で、ダルマガエルの繁殖が確認できたことは、なによりの収穫です。
 
これからじゃんじゃん増えてほしいですね。
 
 
 
別のところには、こんな卵塊がありました。
 
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これはたぶん、ヌマガエルだろうと思います。
 
植物などに少しずつ生み付けているので。
 
確証はありませんが…
 
 
こんなオタマもいました。
 
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ツチガエルです。
 
写真では分かりにくいですが、目の光彩(白目の部分)に、黒い線がはっきりと十字に入るのが特徴です。
 
ツチガエルは、繁殖のピークが遅いので、まだこれからと言う感じですね。
 
ちょうどいま、雄が雌に乗っかっているのをよく見ます。
 
 
 
これからも、ちょくちょく田んぼに行ってみたいと思います。
 
ぼやぼやしていると、短い繁殖シーズンはあっという間に終わってしまいます。
 
カエルを見るなら、今で…す。
 
 
 
というわけで、明日の保護田んぼでは、ダルマガエルの卵塊(のハズ)はじめ、いろいろ観察できると思います。
 
都合の付く方は、ぜひ、おいで下さい。