R5.0708_観察会!

令和5年7月8日(土)

 

 

今回は、岡西公民館が主催される観察会!!

 

ダルたんでは、ダルマガエルの生息数を毎年調べており、夏の調査では繁殖状況の確認をしています!

 

今年はとくに、昨年保護飼育した幼生(゜゜)~および幼体を300匹あまりダルたんに放しているので、成長した姿が見られるか注目です!

 

 

 

天気は曇り。じめつく風の季節が続きます。

 

しかし、そんな蒸し暑さをも跳ね返すような勢いのある参加者にお集まりいただきました。

観察会の説明でしっかりと勉強!

質問もたくさんありがとうございます。

 

興味津々に説明をきいてくれるこどもたち

でも、実際に自分でつかまえて観察したいですよね。

 

 

 

さぁ!いきもの採取開始!

 

一斉に網を持って水路や水たまりに網をいれていきます。

水路の端まで網ですくって追い込み漁のような採り方をしたり、入るのを待ち伏せたり、カエルもびっくりなスピードですくったり。

みんな違うとり方をしていて、いい方法を模索して教えあっています。

 

際までしっかり!

 

狙って慎重に確実に。


楽しく採取していたら時間なんて、忘れてしまいます。

みんな自分たちが採ったいきものが気になっている様子。

 

まじまじ、何が採れたかなぁ

?!ダルマガエル成体っ!

 


ダルマガエルを観察することができました!!!

昨年に保護・飼育された個体だと思います!

ご協力いただいたみなさんのおかげです。

 

今回みつけられたのは、1個体ですが重みのある1個体です。

来年の成熟と繁殖に期待ですね。

 

 

ザリガニ。先月大量にとったから数減った?

 

では、集計しよう!

採取したいきものをかぞえて、記録して。

 

ダルマガエルに、ニホンアマガエル、ヌマガエル、フナ、メダカ、ハイイロゲンゴロウカブトエビ、ザリガニ、スクミリンゴガイなどがみられました。

 

 

 

 

一方そのころ、、、

 

重点保護施設の説明

こちらも興味ある方が多く、参加者ほぼ全員に聞いていただきました。

保護施設があることで、より、保全の重要性を実感していただけたのではないかと思います。

 

人が多くて1度に見てもらうことができなかったので説明第二弾。

真剣に聴いてくれています。

 



 

さいごに、採取生物発表!

ダルマガエルの成体がみられてよかった。

みなさん、がんばりましたね。

 

 

短い時間でしたが、暑い中お疲れ様でした。

たくさんの参加者により楽しい観察会となりました。

 

今後の活動もチェックしてご参加ください。

 

では、また次の機会に。

 

 

 

R5.0624_幼生調査

令和5年6月24日(土)

 

大野学区のダルマガエルは、6月上旬から繁殖期になり、繁殖していれば6月下旬頃からダルマガエルの幼生(オタマジャクシ)が見られるそう。

今回は、幼生がダルたんに生息しているのか調査しました!

定量調査の様子

今回は定量調査ということで、決められた時間内でしか採取できません。

子供たちが網を持って一斉にガサゴソとすくっていきます。

全身に泥を浴びながら端から端へと追い込むように生き物を採取しました。

 

ヌマガエル(幼生)

 

結果、ダルマガエルの幼生をとることができませんでした(´;ω;`)ウッ…

”幼生は”、ヌマガエルのみ。。。残念!

 

コオイムシ

 

🐸カエルだけでなく他にもいろいろな生き物がとれました。

ミナミメダカ、フナ、ヌマエビ、ホウネンエビコオイムシ、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ、そして恐ろしいほど大量のアメリカザリガニ

大量に採取されたザリガニ

2年前の記事同様、容器の底が見えないほどびっしりとアメリカザリガニが入っておりジャンボタニシスクミリンゴガイ)も含め外来種の個体数には驚かされます。

 

darumagaeru.hatenablog.com

 

 

 

この日は、ダルたんの水位が周りの田んぼや水路より低く、水がないところがあったりとダルマガエルにとって良い生息環境ではなかったのかな~と思います。

 

 

 

ですが、

 

今回、幼生はみられなかったものの、なんと成体が見つかりました!

ダルマガエル成体

昨年、みんなで保護・飼育をして放流した、幼生か幼体から育ってくれたのだと思います。頑張った成果が目に見えると嬉しいものです!

 

次に調査をするときには、幼生も見られるように外来種や水位など考えなければいけないことが多くありますが、1つづつ解決していきたいです。

 

育ってくれた成体が、来年は成熟し、繁殖してくれることに期待して

私たちも頑張って活動していきます。

 

 

 

最後にもう一つ幸運なのか、白いアマガエルがみれました。

アマガエル


背中で頑張れと語っている気がします。

ありがとう。

 

 

 

さいごに、調査にご協力いただいた方々は、暑い中お疲れ様でした。

とても賑やかに楽しく調査することができました。

ありがとうございました。

 

次回は、観察会! では、また。

 

 

 

 

 

 

 

「田植えの頃」R5.0617_重点保護②

令和5年6月17(土)

保護・飼育を担当しているキジトラ😺/です。

ダルたんで「6月のモニタリング」を行ったので報告します。

 周辺の田んぼでは田植えが行われましたが、ダルたんには水が十分入ってないので、田植えはお預けです。

周辺の田んぼでカエルを狙うアオサギ

今回は6月の生息調査です。MくんとYさんが手伝ってくれました。😹😹

調査開始・・・「わら」や「板」の隙間に幼体が隠れています。

 

結果発表・・・幼体が13匹 🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸/ でした。

前回から個体数は減っていないので一安心です。

確認された幼体たち

確認された幼体たち


胴長などの計測・記録も行いました。

30~40㎜の個体が多く、最大は49mmのオスでした。

計測の様子

ボスだる(49mm)オス

捕獲した子ガエルにバッタ等の虫を捕まえて与えました。

バッタを捕まえるMくん

最後にバケツで水を入れて環境を整備しました。

苗と子ガエル

さっそく水につかる子ガエル

今回の作業はこれで終了です。

Mくん、Yさん暑い中、お疲れさまでした。

作業終了

また会いに来てください。\🐸/

追伸:6/13日に生まれた卵から幼生が泳ぎ出しました。

泳ぎ出した幼生

新しい命🧡を大切に育んで行こうと思います。😼/

「産卵!」R5.0613_里親報告その①


令和5年6月13日(火)

保護・飼育を担当しているキジトラ😺/です。

ダルマガエル「産卵」したので報告します。

大野学区では生息環境の悪化などから「ダルマガエルが激減しています」💧

そのため、繁殖時期にペアを捕獲して産卵を促し、「オタマジャクシをプロジェクトのみんなで育てて放流する運動」を昨年度から行っています。

今年は5/30の雨の後に学区内の田んぼでペアを捕獲しました。

♀ ダルマペア ♂

大きめの衣装ケースで水場と陸域をつくって飼育し、自然産卵を待ちます。

ペア飼育の様子

昨年は捕獲した翌日に自然産卵してくれましたが、今年は産卵してくれません。

精をつけてもらうため、5日おきにミミズを掘ってペアに沢山与えました。

好物のミミズを奪い合うペア

捕獲から13日目の6/11には抱接」が確認されましたが、産卵には至りません...。

抱接するペア

そのため、6/12に本プロジェクトの「I先生」にお願いしてペアに「下垂体(ホルモン)」を投与して頂き、産卵を促すことにしました。

下垂体

皮下に下垂体を投与するI先生

 

そして翌日の6/13日........ついに「産卵」\😹/

6/13 産卵した卵

卵の数はおよそ1,500個です。

6/14の卵の状況

早速、この卵の「里親」をプロジェクトメンバーに募集しました。

激減した大野のダルマガエルの行方は、この卵に託されているかもしれません・・・。

 

そして、この卵から何匹の子ガエルが育つか?里親の皆さんの愛情に託されています。

「皆さんで大切に育てていきましょう!」

 

飼育の様子について、また報告します...🐈...

 

 

R5 ダルたん入水前の管理作業

今年はダルたんを新しくして2年目。

ダルマガエルにとっていい田んぼに変えていこうと意気込んでいます。

まだまだ課題だらけですが、少しずつでもいい方向に変わればいいかなとダルたんの管理リーダーは思っております。

さて、5月20日と6月4日にダルたん入水前の管理作業を実施したので、報告します。

5月20日

参加者:4名 時間:8:30~12:30

実施内容:草刈り(メイン)、除草シート張り、エコトーン創出(一部)

左:before、右:after

伸びまくっていた雑草を刈払機でひたすら刈りました。before after で比較すると一目瞭然ですね。

これだけ刈ると刈草の山が3つほどできました。これらは今後肥料にできたらいいなと構想中…。

 

6月4日

参加者:10名 時間:8:30~12:30

実施内容:エコトーン創出、溝の泥上げ、南面の溝沿いの畔塗、耕起

この日は溝の泥上げをメインに、泥上げするついでにエコトーンの創出と漏水していた南面の溝沿いの畔塗も実施しました。

そして、田面の耕起も一部ではありますが実施しました。

人数が多く、目標以上に作業が進んだので良かったです。

左:創出したエコトーン、右:溝の泥上げ

畔塗作業
左上:漏水の原因のザリガニの穴、右上:畔塗作業
左下:畔塗後、右下:水路側のパイプ周りも応急処置

田面の耕起

左:before、右:after

入水前にしなければいけない作業が無事終了し、何よりです。参加者の皆さん、ご苦労様でした。

そしてこの日はダルマガエルが2個体、無事確認出来ました!

越冬できる環境ができていた証拠だと考えるとすごくうれしいですね。

確認されたダルマガエル

次の作業は田植えかな???

「田起こしの頃」R5.0520_重点保護①

令和5年5月20日(土)

保護・飼育を担当しているキジトラ😺/です。

ダルたんで「モニタリング」を行ったので報告します。

5/20 ダルたん

 ①モニタリング結果

ダルたんには、ギシギシやカズノコグサ、キツネノボタンコオニタビラコ春の七草)、ハハコグサゴギョウ春の七草)、スズメノテッポウ等、水田や畔でなじみの植物が生育していました。高台には、ダルマガエルが越冬や隠れやすいように設置した板と藁(わら)で覆った環境が保持されていました。

5/20 植物、越冬場の様子

また、 ダルマガエルのエサ生物も沢山確認されました。

5/20 ダルマガエルのエサ生物

そして、肝心のダルマガエルも見つかりました。

鳴き声が1箇所 🐸/

幼体が11個体 🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸🐸/ でした。

昨年、卵から育てて放流した子供たちに再び会えてとってもうれしいです。😻

今後も大切に育てて行こうと思います。

5/20 確認された幼体

②生息場管理

今回の管理は、ダルマガエルの生活環を考慮して、周りの水田の管理ごよみと同じように、除草、耕起などの田ごしらえがメインです。

表面の草を刈り、固まった表土をスコップで耕転しながら刈り草や藁(わら)をすきこみました。

5/20 耕起の様子

また、湿気を保ち、ダルマガエルが隠れやすいように表面にも藁(わら)を敷きました。

5/20 隠れ場づくりの様子

さらに水場も少し作ってみました。

子どもたちが早速、利用してくれています。

5/20 水場を利用する幼体

今回の作業はこれで終了です。 

周辺の田んぼでは、苗床の準備が始まっています。6/10頃には田植えが行われます。

ダルたんにも水が入って田んぼシーズンが始まります。

次回は6月中旬に田植えや生息場管理を行う予定です。

大野のダルマガエルの生息数は近年、激減しており、生息場の管理も大変ですが、今年もがんばって活動して行こうと思います。😼/

今後とも、保全活動へのご理解の方、よろしくお願いいたします。

ダルたん収穫祭2022が開催されました!

11月12日、「ダルたん収穫祭」が開催されました!

太陽がさんさんと降り注ぎ、すこし暑さを感じる一日だったものの、風はほとんどなく良いコンディションに恵まれました☀

3年ぶりの開催ということもあり、スタッフ一同、気合を入れて準備を進めていきます。

 

まずは受付の様子……

大野ダルマの大合唱やダルマガエル保全プロジェクトTシャツの販売ブース。

ロゴがとってもかわいいですね^^

 

さらに、お家で育てた自慢のフルーツたちも食べてほしそうに並んでいます。

 

脱穀体験に使う道具たちもセッティング完了です!

文字が右から左に書いてありますね、時代を感じます……!

 


そして、10時にはとうとうイベント開始です。
まずは、展示パネルを使って、参加者の皆さんにダルマガエルのことや保全活動・保護飼育の紹介をしました。

 

皆さん、真剣に「うんうん」とうなずきながらお話を聞いてくれて、嬉しいです^^

今回のお話で、ダルマガエルについて詳しくなれたかな?


続いて、稲刈り体験!

昔ながらの方法で、カマを使って稲を刈ります。


そして、みんなで頑張って刈った稲は、束ねて、稲架(はさ)掛けをします。

この過程で、お米を乾燥させています。

素敵な風景ですね~、個人的に好きな写真です。

稲刈りを頑張った成果!って感じがしませんか?

ちなみに、奥の方にある茶色くなった稲は、事前に刈って稲架掛けしたものです。

続いての脱穀体験からは、茶色いほうの稲を使っていきますよー

 

ということで、脱穀体験!

乾燥させた稲の穂先から籾(もみ)を落とす作業です。

これから紹介する農機具類は、足守のほうで福谷農家博物館をされている方にご協力賜りまして、お持ちいただいております。

とても貴重な体験をさせていただきました。こころより感謝申し上げます。

 

こちらは、千歯扱き(せんばこき)と呼ばれる、鉄の歯の隙間に稲の穂先を入れて引き抜くことで籾を落とす道具。

単純ですが、結構きれいに落ちるのでやってて気持ちがいい作業でした^^

 

こちらも脱穀に使う道具、足踏脱穀機(あしぶみだっこくき)。

足元の踏み板を踏むことで、手前にある円筒型の扱胴(こきどう)がぐるぐる回転します。

扱胴を回転させながら稲の穂先を当てることで、稲穂が扱胴にくっついている針金に引っかかって、脱穀できる仕組みですね。

この脱穀作業、見慣れない道具を使う上、落とした籾が勢いよくはじけ飛ぶので、すっごい楽しいです!

子どもたちはもちろん、大人の方たちも脱穀作業に夢中になってました♪

 

脱穀した籾には稲の葉や藁くずが混ざっているので、唐箕(とうみ)と呼ばれる道具を使ってそれらを取り除きます。

人力で風を作って、軽い稲の葉や藁くずは外へ飛んでいくように、重い籾は下に落ちるように、重さによって仕分けをしていきます。

 

仕分けた籾を使って、籾すり体験!

今回は、すり鉢&ソフトボールや空き瓶&すりこぎを使って行いました。

籾をすって、優しく息を吹きかけて籾がらを空に飛ばして、また籾をすって……

……と繰り返すと、玄米になります!

籾をテーブルに広げて、すりこぎでゴリゴリする新しい方法を見つけた子もいました。

イデアは無限大ですね!

 

一方、別エリアではしめ縄づくりが開催中!

稲わらを束ねて、水に浸して柔らかくして、ねじってねじって……

 

縄が完成したら、クリスマスリースのようにわっかにして、飾りつけをしていきます。

完成したものが、コチラ!
すごく可愛くて素敵な、唯一無二のリースが出来ました!

おうちの玄関を彩ってくれそうです♪

 

最後はリースと一緒に、「はい、チーズ☆」



いい思い出が作れましたね~^^

 

以上、収穫祭2022の様子はこんな感じでした。

来てくれた皆さん、ありがとうございました!

次回も、ぜひ来てくださいね。

 

スタッフの皆さんも、お疲れさまでした。