ダルたんの幼生調査

こんにちは。ダル研部です。

報告が遅くなりましたが、6月26日にダルたんの幼生(オタマジャクシ)調査を行いました。

 

大野学区におけるダルマガエルの繁殖期は6月上旬頃から始まります。

もし繁殖してくれていれば、6月下旬頃からダルマの幼生がみられるはずです。

 

しかし、昨年の幼生調査では残念ながらダルマの幼生は確認できませんでした。

つまり、現在のダルたんではダルマガエルはほとんど繁殖していないと思われます。

 

今年もいないかも・・・と思いつつ、溝や平池に網を入れます。

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結果ですが、平池でダルマガエルの幼生が8匹確認できました。

わずかでも繁殖してくれているようで嬉しかったです!!

 

一番多くとれたのはアマガエルの幼生(91匹)、次に多かったのはヌマガエルの幼生(76匹)です。

今回の調査で見つかったのは以上の3種類だけでした。

 

こちらがダルマガエルの幼生です。

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どれも小さいものばかりでした。

 

これは上から見たところ。

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左がヌマガエル、右がダルマガエルです。

ダルマはヌマに比べ、両目が離れており、口が長いのがお分かりいただけますか?

 

こんな感じで調査を進めましたが、驚いたのはザリガニの多さ!

皆さんご存知の「アメリカザリガニ」です。アメリカから人によって日本に持ち込まれた外来種です。

 

毎年多いなーとは思っていたのですが、今回は今までの調査で最も多く、約1万匹もとれてしまいました。

オタマジャクシよりもザリガニの仕分けの方が大変でした(泣)。

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※写真はジャンボタニシスクミリンゴガイ)も入っています。

 

実は今年から、ダルたんにペットボトルを使ったザリガニトラップを仕掛け、地道に駆除をしていました。

それでもこの量がとれるとは・・・

ザリガニの繁殖力恐るべきですね。

 

これがダルマガエルの繁殖に影響している可能性は非常に高いです。

今のダルたんは他の田んぼと違い、耕起や田植えなど環境をかき回すことをしていないからこのようになってしまうのでしょうか。

確実なことは言えませんが・・・

 

そこで来年、ダルたんの環境をガラッと変えようと計画しています。

これでダルマガエルの生息状況がどのように変わるのか楽しみです。

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そして今回の調査にご協力頂いた方々はお疲れ様でした!ありがとうございました!

 

来年はコロナがおさまって、観察会が開催できるようになっているといいですね。

マスク着用・手洗いうがいはしっかりやりましょう!