大野学区の鳴き声調査を行いました

こんにちは。ダル研部です。

日にちが前後してしまいますが、6月12日に大野学区の鳴き声調査を実施しました。

 

鳴き声調査?何それ?と思う方もおられますね。

 

今までブログではあまり触れたことがありませんでしたが、当プロジェクトは大野学区全体のダルマガエルの分布も調べています。

その方法ですが、カエルを探すために田んぼの中にズカズカ入っていくと怒られてしまうため、田んぼの周りで耳をすまし、どんなカエルたちが鳴いているのかを記録するのです。

調査結果は毎年「だるマップ」として以下のようにまとめています。(観察会や収穫祭などで見たことありますかね?)

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上が7年前(2014年)、下が去年(2020年)の結果です。

ダルマガエルの鳴き声が聞こえる田んぼがとても少なくなっていることがわかります。

 

大野学区の田んぼの多くは、ここ7年の間に開発されたわけでも、大きく環境が変わったわけでもない(見た目では)のに、どういうわけかダルマガエルがどんどんいなくなってしまうのです。不思議ですね・・・

 

話を戻しまして、今回の鳴き声調査は、岡山大学岡山理科大学の学生さんたちにもご協力いただきました(もちろんマスク着用・ソーシャルデイスタンス確保)。ありがとうございました!

 

私が調査を担当した田んぼは、毎年安定して多くの鳴き声が聞こえる田んぼなのですが・・・

ん?・・・鳴き声が聞こえない・・・

 

よくよく田んぼを見てみると、水がなく乾いていました。

ダルマガエルが卵を産むには水場が必要なため、田んぼに水がないと鳴いてくれないのです。

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これは干からびたナマズです。

田んぼに水があるとき入ってきたけど、水を抜かれてお星さまになってしまったようですね・・・(泣)

田んぼで生きていくのも大変です。

 

しかたなく、田んぼの周りを歩き、見られる範囲で観察したところ・・・いました!!

 

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土の割れ目の中にひそんでいます。水が無いときはこのように隠れていることもあるのですね。

そういえばダルたんでやっていたPITタグ調査でもこのような行動をしている子が見られましたね。

 

続いてもう1匹見つかりました。

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こちらは草むらに隠れていました。小さな個体で去年生まれでしょうか?繁殖してくれているようで何よりです!

 

 

今回の鳴き声調査では、残念ながら去年よりも鳴き声が聞こえた田んぼが少なかったです。減っている原因を早く解明したいものです。

 

次回は、ダルたんのオタマジャクシの調査をする予定です。

 

新型コロナの影響により、今年も残念ながら観察会などのイベントの開催は見送ることになりました。

しかし、ダル研部の調査の様子や結果はこのブログでお伝えしていきますのでお楽しみに。

 

マスク着用・手洗いうがいはしっかりやりましょう!