ダルマガエル引っ越し作戦 本番

昨日、ダルマガエル引っ越し作戦を行いました。
 
前回10月8日と違ってイネ刈りが終わっているので、全面的にカエルを捕まえて保護することができる、今回が本番です。
 
今回も天気に恵まれました。
 
秋の行楽シーズンで、いろんなイベントが各地で行われていたと思うのですが、確認できただけで143人(事務局含む)ものボランティアが集まってくださいました!
 
 
プロジェクトの代表を務められる桑田さんに挨拶をしてもらいました。
 
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今回は、もちろんたくさんのカエルを保護することが一番の目的です。
 
ですが、ただひたすら捕るだけでも何なので、クイズをしました。
 
先日も書いた通り、「ダルマガエルが何頭とれるでしょう?」クイズです。
 
 
前回は、イネ刈り前の保全水田のみで、345頭。
 
今回は、イネ刈りが終わった田んぼ3枚全面です。
ただし、すでに345頭が退去済みで、かつ前回より秋が深まりカエルの活動は鈍り気味です。
 
田んぼにどのくらい残っていて、それが確実に捕まえられるか?
がポイントだったでしょう。
 
 
受付のときに皆さんに予想を書いてもらいました。
 
50頭と書いた人もいれば、1,000頭とした人もいました。
300~600頭で予想した人が多かったようです。
 
結果は、、、最後にお知らせします。
 
 
 
さて、みんなで田んぼに突入です。
 
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まずは、稲刈り体験。
 
カエルを捕まえる時間が十分に取れるよう、イネはあらかじめコンバインで刈っておき、体験用に少し残していました。
 
希望者に鎌を持って手で刈ってもらいました。
 
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人数が多いので、あっという間でしたね。
 
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さて、カエルの採捕が本格的に始まりました。
 
田んぼ3枚ということで、一応それぞれの田んぼに分かれて入ってもらい、カエルを集めてもらいました。
 
ダルマガエルは、中央の保全水田(B)とその西隣の田んぼ(A)で多いと思われました。
 
 
ダルマと言わず、カエルの多かったこと。
 
ダルマはA田んぼの全体と、B保全水田の溝や草地で多かったようです。
 
保全水田の朝イネを刈ったところは、アマガエルの幼体(今年生まれの小さいカエル)がすごい数でした。
(ちなみに今年も水気が多く、すごいぬかるみでした・・・)
 
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6,7月の観察では、アマガエルは、幼生を含めてあまり多く見ないんですが。
いつのまにこんなに繁殖したんでしょう。
 
逆に、今年多く見たトノサマガエルは、少なかったです。
これはこれで、どこへ行ったのか・・・
 
すでに越冬に潜ったか、周りに分散したのかも知れません。
 
子供たちのカエルを見つけて叫ぶ声が、たくさん聞こえました。
なかには、「おれ、カエル捕りの天才になった!」という誇らしげな声も・・・
 
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捕ったカエルは、大きめのコンテナボックスに集めます。
 
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A田んぼのダルマガエル
 
意外と、たくさんいました!
 
私は、A田んぼは50頭余りと踏んでいたんですが、とんだ検討ちがいだったようです。
 
最後に数を数え、大きさを記録します。
 
 
捕り始めて1時間ほどして、山陽ハウジングさんの豚汁ができました。
 
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ただの豚汁ではありません。
イノシシ肉を使われているそうです。
 
「豚汁、できましたよー!」とアナウンスしたとき、すぐには人が集まりませんでした・・・
 
豚汁に興味が無いわけではなく、まだまだカエル捕りにみんな夢中だったようです。
 
しかしやがて、大きなイベントでしか見ないような大釜の豚汁が、みるみる消費されていきました。
 
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おいしかったです。
キノコもたっぷりでした。
ありがとうございました!
 
 
 
さて、11時30分くらいからは、本格的な個体数や大きさの計測に移りました。
 
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私も途中から計測に加わりました。
 
ダルマガエルだけでなく、ほかのカエルもすべて数えました。
 
「ツチ(ガエル)、ヌマ(ガエル)、ヌマ、ツチ、アマ(ガエル)5!・・・」というふうに数え上げ、記録係が用紙に記入します。
 
子供が何人か集まってきて、いっしょに数えてくれました。
 
といっても、小さな子供、声は我々とカブるし、より小さな子に至っては、ツチガエルを1つ持って「アマ5!」・・・
 
なんか収集がつかない感じでしたが、楽しかったです。
記録係をしてくれた人は、大変だったかもしれませんね。
 
 
 
ところで、そんなことをしている傍らで、こんなことが。
 
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時は10月下旬、気温20℃そこそこ、水は泥水・・・
 
ある意味、衝撃映像ですね。
 
彼らは、この後も登場します。
 
 
 
 
さてさてさて、お待ちかねの、結果発表!!
 
さっそくいきましょう。
 
まずダルマガエル ― 533頭でした!
 
当日は計算違いがあり、「631頭」と発表してしまいました。
すみませんでした。
 
とくに、600あたりを予想していてひそかに喜ばれた方がいたら、ごめんなさい。
 
正解に近かった方の発表は、すみませんが、またの更新で発表させてもらいます。
 
 
ダルマガエルの内訳は、A田んぼ310、B保全水田219、C田んぼ4、でした。
 
A田んぼ大健闘でした。
C田んぼは、鳴き声が毎年あったのでもう少し多いかと思っていました。
 
保全水田は、前回と合わせて564頭になりました。
 
 
他のカエルは、以下の結果です。
 
トノサマガエル 35頭
ツチガエル 475頭
ヌマガエル 398頭
アマガエル 499頭
 
 
これらを三つに分け、保全水田の北側に広がる田んぼ地帯の3枚に放すことにしました。
 
写真のJR吉備線沿いのこの田んぼは、これからの新たなダルマガエル繁殖拠点とする予定です。
個の田んぼに一番多くのダルマガエルを話しています。
 
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さきほどの泥んこボーイズは、仕方なく上半身裸になっていましたが、最後まで一緒に引っ越ししてくれました。
 
カエルさん、がんばって生きてね―!
 
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なんとか、無事(?)引っ越し作戦は、終了しました。
 
みなさん、貴重なお休みの日に、ありがとうございました!
お疲れ様でした。
 
 
新たな保全田んぼは、引っ越してからが勝負です。
 
ここが繁殖のコアとして機能するよう、環境づくりを来年から始めます。
 
イベントもここで続けていきたいと思っています。
 
プロジェクトメンバーと地元のみなさん、これからも、協力をお願いします。
 
 
 
また、来週には、大野小学校のふれあいの会に参加します。
 
この準備もしないと~。
 
大変ですが、みんなで協力して、がんばりましょう!